恥ずかしながら私は知識も資産も貯金もほぼない状態から賃貸併用住宅づくりをスタートしました。
できる限り家を安く建てるということは私にとって賃貸併用住宅を新築で建てるための生命線でした。
今回は家を安く建てるために私が取り組んだ工夫のいくつかを紹介したいと思います。
①とにかく土地を安く
一番予算削減できるポイントはとにかく土地を安く購入するということだと思います。
家は大きければ大きいほどかかる費用も大きくなります。土地を選ぶ時点で建蔽率と容積率をしっかり把握して家の大きさ、高さ、間取りのイメージを持っておく事が大事です。自分がつくりたい家の大きさを欲張らず、その大きさに適した土地を選べば自然と土地の価格も建築費も下がります。
他にも「準防火地域」を避けることで資材にかかる費用を削減することができるので100万単位で建築費を抑える事ができます。「準防火地域」の方が使える資材の種類も増えるのでオススメです。
②ローコスト工務店を選ぶ
これも家を安く建てるためにまず大事になってくる事です。
はっきり言える事はCMでよく見かけるような大手ハウスメーカーは高いです。
ローコストをウリにしている工務店と比較したら1.5倍から2倍くらい高いと思います。
自己資金や資産がない私のような人間はやめた方がいいと思います。
大手の方が安心という考え当然あると思います。けど私の私見では安全面でいえば大差ないと思います。
ツーバイフォーをウリにしている某大手ハウスメーカーと私達がお願いしている工務店が使用している資材の品質や等級は同じものでした。
安全面で不安が残る場合には、第三者機関に検査をお願いする事もできます。
しかし、今はコンプライアンスに対してとてもうるさい時代です。小さな工務店だから質が悪いなんてこと絶対にないと思います。誹謗中傷は工務店側が一番嫌うところです。いろいろな工務店の話を聞いて自分達が納得できればまず問題は起こらないはずです。
そしてもう一つ
自分の趣向に合いそうな工務店に直接話を聞き実際にプランと見積もりを複数社から出してもらう事をお勧めします。
嫌がる工務店あると思います。
断わられるところもあると思います。
家って洋服や食材を買うように簡単に比較する事できません。本当に素人には不利な世界です。
けど、そこで妥協せず必ず複数社からプランと見積もり取って下さい。
工務店によって、プランや見積もりは全然違います。ここで費用的にも内容的にも納得できる工務店を見つける事が出来るかどうかが賃貸併用住宅を成功させる重要なポイントになると思います。
③ロフトをうまく活用する
ロフトって中二階的に設けられたスペースや小屋裏収納のスペースの事を言います。
ロフトの定義として
・高さが140㎝以下でなければならない。
・床面積の2分の1以下でなければならない。
という建築基準法のルールがあります。
逆にこの要件を満たしていれば、ロフトは1つの階とは見なされず容積率にも算入されないのです。
ロフトのスペースをうまく活用する事ができればかなり大きく建築費を削減する事ができます。
私達はリビングスペースから階段で上り下りできる大型のロフトをつくりました。
140cmという高ささえ我慢できれば、ロフトはとても有効な生活スペースに早変わりします。
ロフトについては過去にこんな記事書いています。
もしよければ参考にしてみてください。
④設備は標準仕様で
キッチンやトイレ、お風呂などの設備は工務店が提携しているメーカーが仕入れている標準仕様というものが存在します。
標準仕様の設備は大量に仕入れているため質が良くとても安いです。
基本的に標準仕様の設備を選べば金額的に安く収まります。
どうしてもこだわりたい部分だけグレードを上げあとは標準仕様で我慢する(我慢すると言っても最新の設備なので、賃貸の設備と比べたら当然快適だと思います)。
つまり、贅沢しすぎない事が家を安く建てるポイントになると思います。
⑤施主支給を増やす
家はバラせばバラすほど安くなります。
ガス、水道、資材、設備、外構、照明etc.
これらは基本的には工務店と提携している会社が工事や品卸を請け負う事になります。
工務店を通してお願いすると、どうしても途中に経費が発生する事になります。
それは当然ですよね。
工務店もタダで他の会社の利益を助けるだけでは儲けにならないのですから。
だから、これらを請け負う会社に直接施主がお願いする方が費用的に安く済ませる事が出来るのです。
私達の場合はこの中で、ガス、水道、照明、外構を施主支給にしました。
ガスと水道は工務店に紹介してもらった会社に直接アポイントを取りました。
外構は私個人で良さそうな業者を探し、プランニングをお願いしました。
照明は電気屋やネットで安いものを探し、取り付けだけ工務店にお願いしています。
カーテンやカーテンレールは私自身で全て取り付けるつもりです。
施主支給を増やすと当然手間は増えます。
しかし、この手間を苦に思わなければ、大きくコストダウンする事が出来るのです。
(私の場合はこの施主支給も家族で相談しながら、楽しくやっています^_^)